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​君のための空白

​本編/

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​あらすじ――貴族の小さな楽園

「依頼は、生涯で一度限り」

堅牢な壁に囲まれた貴族たちの楽園と、不平等が蔓延る壁の外側。
絶対的な不平等。覆すことのできない権力。
歪な都市の片隅に、貴族が経営する「天理探偵事務所」は存在した。
依頼できるのは、生涯にただ一度——それが、この事務所に課された唯一絶対のルールだった。

貴族リエンの親友兼従者である天理は、彼が作り上げた小さな楽園——探偵事務所の愉悦を守るため、探偵として日々を過ごしている。

​キャラクター紹介

​リエン

天理探偵事務所の背後に存在する貴族。

天理とは表向きは従者兼護衛の関係だが、実際は唯一無二の親友。

面白いを求め探偵事務所を作った。

一度懐にいれたものには甘い。

貴族故の権力を行使することは躊躇しない。​

​◆ネタバレ

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​青染(あおぞめ)

依頼人。行方不明の恩師の霊歌(れいか)を探して天理探偵事務所の門を叩いた。

常識人であり、天理の浮世離れした言動や倫理観の欠如にたびたびツッコミを入れる。

少しずれた感性と、強固な信念を持っている。

一般市民だが、裕福な家庭の生まれ。

◆ネタバレ

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​シェーリン

天理曰く「詐欺師」の青年。

別に詐欺師ではない。

飄々とした性格で、常識人かつ苦労人。

天理と出会うとよく振り回される。

人の心に寄り添う優しさを持ち合わせている。

また子供に優しい一面がある。

​◆ネタバレ

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​天理(てんり)

生涯に一度しか依頼を受け付けない「天理探偵事務所」の探偵。

貴族リエンの友人兼護衛

凄惨な事件現場を前にしても動じることはない。

一般の常識や感情論には流されず、どこか世俗から切り離されたような独特の空気を纏っている。

◆ネタバレ

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​コウ

青染の幼馴染の少年。

​一般市民だが、実家はお金持ちの事業家。

アンティーク収集が趣味で、二人だけの秘密基地のような場所を持っている。

 

霊歌の行方が掴めず絶望していた青染に対し、「あそこなら普通は手の届かない真実だって引きずり出せる」と、天理探偵事務所の存在を教え、背中を押した。

​◆ネタバレ

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​世界観・用語

◆天理探偵事務所​

貴族リエンが趣味で作った探偵事務所。

背後に貴族が存在する唯一無二の探偵事務所。探偵は天理。

​「依頼は生涯で一度限り」というルールが存在する。

◆王族・貴族
この国の絶対的な権力者。自分たち以外の人間を、同じ人間とは見なしていない。
人を殺しても無罪にできるほどの絶対権力を持ち、その他の法律も自由に無視できる。
ただし貴族間にも明確な上下関係があり、権力は一様ではない。
貴族とその護衛には武器の携帯が許可されており、刀剣類の所持は無制限だが、銃器の所持には一定の制限がある。

◆パーペチュアル・エンブレム地区
貴族たちが暮らす居住区。リエンはこの地区を嫌い、「貴族の箱庭」と呼んでいる。

 

◆死罪となる罪
殺人・国外逃亡・銃の不法所持など。市民が行えば死罪だが、貴族はこれらを無視できる。

死罪に該当しない罪については、賄賂による解決が一部可能。

◆技術・経済格差
基本的な技術は貴族が独占しており、その一部のみが市民に流通している。そのため貴族と市民の間には明確な技術格差がある。
貴族とそれ以外の階級間の格差に加え、市民同士の間にも大きな貧富の差が存在する。

◆民間警察(市民の警察)
貴族から一部の権限を譲渡された組織。科学捜査の技術は乏しい。無能と判断されれば権力を失うため、保身のために拷問など非道な手段を用いることも珍しくなかった。しかし、無実の人間を有罪とした場合、後から冤罪が発覚すると隠蔽が難しいため、近年ではそうした強引な手法は減少している。

◆貴族警察
貴族直轄の組織で、貴族が関わる事件にのみ動く。「疑わしきはまず拷問」が基本方針であり、冤罪で人を殺害しても特権によって揉み消せるため、無実の人間を殺すことにも良心の呵責を持たない。

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